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【大損失】仮想通貨FXで4000万円失った話【ビットコイン】

こんにちは。ひよまろ(hiyomaro39)です。

私は2021年5月に、仮想通貨FXで大失敗して合計4000万円を失いました。

まだ希望がある”含み損”なんて状態でもなく、

紛れもなく4000万円分の資産を手元から失いました。

1ヶ月ほど経った現在、少しだけ冷静に振り返れるようになってきたので、

  • そもそも何故それだけの資産を持っていたのか
  • 大損失を出すまでの経緯、その時々の心理状態
  • 今考えていること

を一部始終語りたいと思います。

自分が二度と同じ過ちをしないために。

またこの記事を読んでくださった方に

「こんな大馬鹿野郎がいるんだな。自分はこうはならないようにしよう。」

と思っていただくために。

私の人生最大の失敗について、赤裸々に書き綴ろうと思います。

遺産相続で大金が転がり込む(2019年夏)

2019年夏、母と祖父が続けて亡くなりました。

父は10年以上前に他界しており、私を含めた親族で遺産の相続をすることとなりました。

母からは元々、母自身も祖父もそれなりに資産があるとは聞いていました。

ですが最終的に私が相続したのは、想像をはるかに超える、5000万円近い金融資産でした。

当時の我が家の総資産は1000万円にも満たない金額。

あまりに急な話に、それだけの資産が自身のものになるという現実感は全くありませんでした。

ただ母と祖父が人生をかけて積み上げてきた資産であることを考えれば、迂闊な使い方は出来ないと思いました。

少なくともこの時は、そう思っていました。

資産運用を開始、仮想通貨投資もはじめる(2020年春)

相続の手続きというのはある程度の時間がかかるもので、実際私の手元にそれら資産が入ってきたのは2020年に入ってからのことでした。

それまで資産運用の類いは一切しておりませんでしたが、見たことのないような金額が自身の預金口座に入ってくるようになり、さすがにこれほどの金額を現金で寝かせ続けておくのはいかがなものかと考え始めました。

ちょうどコロナショックで株式市場が大きく冷え込んでいた時期だったこともあり、この機会にと投資を開始しました。

つみたてNISA中心にインデックス投資の積立はしつつ、高配当株を積極的に買い向かっていきました。

といっても現金比率は50%以上残していましたし、国やセクターの分散は徹底していました。

ちょうどその頃に、普段から参考にしていたインフルエンサーの方がビットコインへの投資を推奨されており、「投機的な印象もあるが少額からなら」と購入してみることにしました。

資産の1~3%ほどを上限にすることが推奨されていたので、それに従い、1BTC=約60万円のタイミングで約1BTCを購入しました。

1度目の失敗、含み損100万円強(2020年秋)

購入して以降ビットコインの価格はどんどん上昇していきました。

秋ごろには1BTC=120万円と、購入当時の倍ほどの価格になっていました。

ここで私はこの先につながる大きな過ちの一歩目を踏み出しました。

「これだけ急上昇するなら、超短期間だけ大きめの金額を入れて、
 数パーセント価格上昇したところですぐ売れば、
 低リスクに数十万円の利益が出るのではないか。」

と考えたのです。

リスクが一瞬頭をよぎりながらも欲望に抗えず、私はすぐに仮想通貨口座に700万円を入金してビットコインを追加購入しました。

運良く、目論見通り翌日には3パーセントほどの価格上昇を見せ、追加購入分だけでも20万円ほどの含み益が出ました。

そこですぐに売却すれば良かったものの、初めて購入してから一度も大きな下落を経験していなかった私は完全に調子に乗っていました。

「もう少し持っていたら、まだ伸びるのではないか」

そんな安易な気持ちで売却を先延ばしにしていたところ、1週間後には突如20%ほどの下落が訪れました。(2020年9月3日の暴落)

20万円の含み益から一気に、100万円以上の含み損に変わりました。

完全にパニック状態でした。

ただ、そんな時も将来的な価格上昇を信じていた私は、

「今追加購入して平均取得単価を下げれば早く含み損を解消できるはずだ」

と考え、さらに1000万円以上の現金を投入してビットコインを買いました。

1年前には「安全な運用をする」と心に決めていたお金は、この時には計2000万円近くがビットコインになっていました。

その後1か月ほどは含み損の状態が続き、精神的にも落ち着かない日々が続きました。

しかし10月ごろからビットコインは再び大きく上昇。

含み損解消どころか一気に含み益となり、徐々に利益確定をしていきました。

年末にかけてまた大きく調整が入るかと思い一度手持ちのビットコインを全て売却したところ、見込みが外れてその後もビットコイン価格は上昇。

最終的にビットコインでは800万円ほどの利益を得て2020年を終えました。

振り返れば、このときの「ビットコインというハイリスク資産に大金をつぎ込む」というリスク許容度を無視した行為が、結果的に成功体験になってしまったことが、自身の金銭感覚を完全に麻痺させたように思います。

2度目の失敗、FXで2000万円を失う(2021年1月)

2021年に入ると、ビットコイン上昇の勢いはますます加速。

私が最後に売却した時からすでに倍近い価格になっていました。

欲深くも私はビットコインへ再度投資したい気持ちを抑えられなくなっていました。

さらに強欲なことに、2020年に自身が売却して以降のビットコインの値上がり幅を見ると

「本当だったらあと数百万円も稼げていたのに」

と機会損失のような気持ちでしか捉えられなくなっていました。

その結果、稼ぎ損ねた分も取り戻そうという気持ちで、仮想通貨FX(レバレッジ取引)を開始しました。

これが何よりも大きな間違いでした。

元々、長期投資として始めた仮想通貨取引でしたが、この時点では完全にギャンブルになっていました。

仮想通貨FXのデイトレードでは、たった数分間で100万円単位のお金が平気で増減しました。

それを平気でやっていた当時の私は、もはやお金をただの画面上の数字として見ており、その重みを何も感じていませんでした。

  • 十分な勉強もしないままトレードを開始
  • 当然負ける
  • 負けたままの状態でいることに耐え切れず、早々に次のトレードを開始する
  • 当然負ける

これ以上の負のループを私は知りません。

そうしてたったの1週間ほどの期間で私は2000万円を失っていました。

このとき、家の資産管理は私に一任されており、妻にはFXのことは何も話していませんでした。

私がそんな過ちを犯していることを知らずに、毎日明るく接してくれる妻や娘の顔を見るたびに

  • 2000万円もあれば、娘にどれだけのことをしてあげられただろう
  • 3人でどれだけの思い出作りができただろう

そんな気持ちで、胸が張り裂けそうになりました。

と同時に、「この2000万円は何としても取り戻さなければならない」と思いました。

このときは結局、妻には何も話しませんでした。

失望されるのが怖かった、というのも理由でしたが、話せば

「2000万円なんて取り戻さなくてよいから、もう危ない橋を渡るのは辞めてほしい」

と言われることが分かっていたから。というのも本音でした。

私はどうしても、大損したまま終われない、という気持ちで一杯だったのです。

とはいえそれだけの大金を失い、さすがの私も、このまま仮想通貨FXを続けるともう取り返しがつかないことになりかねないということは理解しはじめました。

そこで私が取った方法は「ビットコイン現物に全力投資して値上がりするまで放置」でした。

  • 当時のビットコイン価格は1BTC=300~400万円
  • 多くのインフルエンサーが年内に1BTC=1000万円までの上昇は確実だと予想している
  • つまり今からでも年内に2~3倍の値上がりは期待できる

今思えばこれも随分と人任せで軽薄な根拠でしたが、こんな理由からでした。

ちなみに”年内”に、という点に拘っていた理由としては、仮想通貨の利益は本来最大で55%の税率がかかるのですが、同一年内であれば損益相殺が可能だからです。

逆に言えば、年内でなければその損失は利益と相殺できないという意味でもあるため、何とか年内に決着を付けなければという焦りがありました。

ビットコイン超集中投資で、奇跡的に損失を相殺(2021年2月)

上述の作戦ではとにかく投資元本の大きさがものをいうと考えたため、インデックス投資以外の金融資産(主に高配当株+コモディティ)を全て売却しました。

そして残っていた現金資産と合わせた合計4000万円強の全額で、ビットコインを購入しました。全資産の90%以上がビットコインという超集中投資です。

超ハイリスクなこの作戦でしたが、テスラ社のビットコイン参入表明といったファンダメンタルにも助けられ、なんと購入からたった1ヶ月程度で手持ちのビットコイン価格は2000万円以上値上がりしました。

この時点で全て売却することで、FXの失敗を全て帳消しに出来たのです。

ですが、、、、当時の私はそれをしませんでした。

せっかく、あり得ないほどの失敗を奇跡的に帳消しに出来るチャンスだったのに。

これはもう欲に目がくらんだとしか言えません。

あまりに急な資産拡大に、欲望が抑えられませんでした。

当時のビットコイン価格はまだ1BTC=500万円程度でした。

「目標としていた1BTC=1000万円まではほど遠い、このまま持ち続けていれば夢の億り人になれる」

そんな幻想を抱いた私は、そのままビットコインを全て持ち続けました。

ビットコイン価格の横ばいに、しびれを切らし始める(2021年2~5月)

そこからのビットコインは、以前ほどの価格上昇は鳴りを潜めるようになっていきました。

4月中旬には一時大きく値を上げそうな動きもあり、その時には手元のビットコイン総額は8000万円を超えていましたが、結局5月中旬には私が2000万円の損失を取り戻したころの価格まで戻ってきました。

その間の市場は

  • 元々保持していた高配当株やコモディティ株は、私が売却した1月以降に急上昇
  • 仮想通貨市場でもアルトコイン(ビットコイン以外の通貨の総称)は全面高

という状況で、徐々にまた私はビットコインを持ち続けている自分が機会損失をしているような感覚に陥っていきました。

そんなじれったさに堪えきれなくなった私は、あれだけの失敗をしておきながら、またFX口座にビットコインを移しました。

  • 短期間のデイトレードはリスクが高い(1月の失敗でさすがに学んだ)
  • 長い目で見ればビットコイン価格は上がると思われる

上記の前提で、さらなる資産拡大を目論んだ私が取った手法は「低レバレッジでロング放置」でした。

ビットコイン大暴落、4000万円の損切り(2021年5月)

これが最悪の一手でした。

私がこのトレードを開始したのが5月13日。

そこからビットコインは連日、大きく値を落としていきました。

どうせ近いうちに価格が上がると信じてやまなかった私は、初めこそ超低レバレッジでロングしていたものの、大きく値を下げる度にロングポジションをナンピンで増やしていきました。

平均取得単価を下げることで、価格が戻りはじめた時に早く含み損が消えると思ったからです。

私がビットコイン投資を始めて1年以上、多少価格が急落したところで値が戻らなかったことは無かったということも、無謀なトレードに走る気持ちを後押ししました。

しかし一向に価格は上がりませんでした。

下がり続ける価格、膨らみ続ける含み損。

今さら損切りもできないという気持ちで、毎日、ビットコイン価格が上がることだけを祈り続けていました。

1週間ほど、夜はまともに眠れませんでした。

そして迎えた5月19日。とどめとばかりに勢いよく価格がさらに急落していき、いよいよロスカットの価格に勢いよく近付いていきました。

ロスカットされたらすべてを失う。

それだけは死んでも避けないといけない。

全てをあきらめた私は、震える手で決済確定のボタンを押しました。

手元に残ったビットコインの総額は約1500万円。

つい1ヶ月前まで含み益込みで8000万円あったものが、今は1500万円。

総資産額は年始から約4500万円ほど減っている。

昨年の仮想通貨で得た利益を差し引いて考えても、およそ4000万円の損失。

私はもう何も考えられなくなりました。

退場と、妻への告白(2021年5月)

1月に損失を出した時のように、短期で取り戻そう、という気持ちはもう持てませんでした。

  • 先々を考えた時に、資産をこれ以上はもう万が一にも失うわけにはいかないと思った
  • 仮想通貨の中長期的な未来に、1月ほど明るい確信も持てない状況になった
  • もう精神的にも疲弊していた

あたりが理由だったでしょうか。

そして損失の短期的な挽回を諦めた時に、ついに自分の中で、資産の損失を確定したものとして向き合わざるを得なくなりました。

そして私は妻に全てを打ち明けることにしました。

妻は取り乱すこともなく、全てを冷静に聞いてくれました。

その上で、以下のような話をしてくれました。

  • ギャンブルに近いことをしていたという点では、少なからずあなたへの尊敬や信頼は失っている
  • ただ、あなたに資産管理のすべてを丸投げしていた私にも責任がある
  • この失敗のせいで仕事も手につかなくなったり、堕落していくようなら本当におしまいだと思う
  • そうなりたくなければ這い上がって見せてほしい

妻に告白をするにあたっては当然、離婚を言い渡される可能性もあると思っていました。

そんな中で、私を見捨てずに、これからどうしていくべきかの前向きな言葉をかけてくれたことに対して、涙が止まりませんでした。

そんな私を見て、まだうまく会話ができない2歳の娘も、心配そうに近付いてきてくれました。

そこで私はやっと「自身が本当に欲しい幸せは既にここにあったのだ」と気付きました。

4000万円を失って気付いたこと

結局のところ、妻と娘が明るく笑ってくれる生活があれば、今はそれで幸せなのです。

1億円なんて途方もない額の資産を追い求めなくても、

  • 家族で日々を楽しく過ごせることができて
  • 娘のためにかけたいお金を躊躇せずかけてあげられて
  • ときどき旅行や食事の贅沢を家族でしながら思い出が作れて

そんな生活が出来るだけのお金があれば、今はそれで充分幸せだったのです。

そんなことを、4000万円を失って、やっと気付きました。

こんなに高い勉強料を払ってこんなシンプルなことに気付くのは私くらいかもしれません。

でも、それでも、私は何が大切なのか気付くことが出来たのです。

幸せについて本気出して考えてみる

ただし、この先の人生を長い目で見た時に、当然お金が全く不要かというとそうではないと思っています。

結局、この一連の大失敗の根本にあった問題は以下だったのだと思います。

  • 自分の価値観や、人生における幸せが何か分かっていない
  • だから、そのために自分がどれだけの資産が必要かも分かっていない
  • 結果、無制限に資産を拡大しようとして、適切かどうかも分からないリスクを取りつづける

だから私は、これから、自分の価値観や幸せを定義していきたいと思います。

そして自分の幸せに近付くための行動を起こしていきたいです。

その足取りはこのブログに書き残していければと思っていますので、それらがいつか誰かの役も立ったら幸甚でございます。

過去は変えられない。未来は変えられる。

悔やんでも悔やみきれない失敗をしましたが、這い上がるステージは未来にしかないので、一歩ずつ行動していきたいと思います。

以上、ひよまろ人生最大の失敗についての振り返りでした。

大変長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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